私は詐欺師になれるか
日凪子です。
またまた続きになります。
不動産取得税を払いたくない私ですが、そのための秘策を実行したら役所にバレて追徴課税をとられたりしないでしょうか？
A区に転出届けを出す
↓
B区に転入届けを出す
ここまでは良いです。
その一週間後に、
B区に転出届けを出す
↓
A区に転入届けを出す
これがどう考えても怪しいです。
それに転入転出の手続きをしたら保険証も書き換えなければならないのでは？
記録にしっかり残ってしまうのでは？
不動産所得税が発生する場合、通知が来るのはおおむね半年後らしいです。
なら半年程度B区に住所を置いておくのはどうでしょう？
そのあいだ郵便物はA区の自宅に転送してもらって……。
ああ、でもやっぱり怪しいです。
転送先を両親が暮らす東北の実家にしてもらうのはどうでしょう？
怪しさが少しは薄れないでしょうか？
けど、そもそも転送してもらえるのでしょうか？
B区の窓口に電話してみました。
「すみません、４月にマンションを購入するのですが、身内の介護でしばらく地方の実家で暮らすことになりそうなのです。当分新しい部屋に入居できませんが、この場合不動産取得税は控除されますか？」
実際にはこんなにすらすらと言葉が出てくることはなく、しどろもどろでした。
対応してくださった職員さんも、私がいかにも怪しかったからか疑わしそうな声で、
「間違いなく個人の居住物件であると証明されれば大丈夫です」
と答えます。
この「間違いなく」に力がこもっているように感じて、汗が吹き出ます。
「不動産所得税の通知や関係資料を、あらかじめ実家に送っていただくことは可能ですか？」
「基本的には取得された物件のご住所にお送りします」
「その場合、郵便局に転送届けを出せば実家に転送してもらえるでしょうか？」
「そうですね。ただ、中には真面目な郵便局員さんがいらっしゃいます。そういう局員さんは、在住確認が必要な封書は転送しないかもしれません」
これまた含みのあるお答えで。
そう感じてしまうのは、私にやましいところが有り有りだからでしょうか？
電話を切ったあと、大いに悩みました。
個人の物件なら控除されるはずの税金を、まるまる払わなくてはならないのは全然納得がいかないし、非常〜に悔しいです。
払わずにすむのなら極力払いたくありません。
でも、ここで払わなかった場合、バレたらどうしようとずっとビクビクしていなければならないでしょう。
私は小心者なのです。
詐欺師にはとてもなれません。
結局転出届けも転入届けも出さず、今の住所のまま登記簿を作成することにしたのでした。
そんな私に、この先さらに新しいおうちさんに関わる大きな出費が発生するのですが、それはまたあとで。
