おうちさんとわたし。

無職おひとりさま50代女性の家づくりと日常

懐かしのドラマ〜大河「義経」

こんにちは、日凪子です。

本日も懐かしのドラマです。

大河「義経」はタッキー主演で話題になりました。少女とみまごうような美貌の、悲劇の天才路線の義経役は、タッキーにぴったりでしたね。

けれど、私的にこの作品の最大の見どころは、松坂慶子さん演じる二位尼が壇ノ浦の合戦で見せた、至高の微笑みでした。
二位尼平清盛の妻で、壇ノ浦の合戦で幼い安徳天皇を抱いて入水した女性です。
「海の底にも都はございましょうぞ」
の名台詞で有名なあの人です。

平家の女性たちが次々海へ飛び込んみ、最後に二位尼が登場するのですが、ここからの松坂慶子さんの表情がっ! 本当に素晴らしかったのです。
俯き加減の静かな表情から、ゆっくりと視線を義経に向けて、唇をほころばせてゆくのです。涙が滲んでいた目がきらきらと輝いて、まるで勝者のようにあざやかに微笑んでみせるのです。

この微笑みがもう! 絶品でした!

微笑みひとつで場の空気を変えてしまう、見る人の目を釘付けにして、心まで持っていってしまう。そんな笑みです。
平家の栄枯盛衰や矜持が、この微笑みに凝縮されていて、そんな笑みを向けられた義経の衝撃に視聴者も否応なしにシンクロさせられてしまいます。

この笑みは、二位尼義経に一矢報いた笑みでもありました。
それがわかるのは、少し後になります。
個人的にこの展開はいらなかったかなと思います。
この展開なしで、あの笑み、のほうが二位尼の強さや潔さ、あっぱれさが、際立ったように感じます。

それでも松坂さんの微笑みのおかげで、私にとって忘れ難い、歴代ナンバー1の「壇ノ浦」になりました。

もうひとつ「義経」で、これは歴代ナンバー1! と盛り上がったのは、義経の母、常盤御前を演じた稲森いずみさんです。
薄幸の美女という言葉がぴったりの、儚げな美しさにゾクゾクしました。
ただ美人というのではなく、ふれたら折れてしまいそうな、雪と一緒にとけてしまいそうな儚さに、これは平清盛もほだされてしまうでしょうと納得できる常盤でした。
常盤の旦那さん源義朝役の加藤雅也さんもカッコよかったですね〜!
松山ケンイチさんの「平清盛」ではこの役は玉木宏さんで、やっぱりめちゃくちゃカッコよかったです! 源義朝はイケメン枠なのでしょうか。

以上、大河「義経」でした。

以下、蛇足です。
タッキーの義経はまさに正統派でハマり役だったと思います。
けど、最初は義経役は窪塚洋介さんが候補に上がっていたというのを何かで見て、うわ〜〜〜〜〜! 見たかった〜! と悶えてしまったのでした。真偽は不明ですが、あのころの窪塚洋介さんが義経を演じたていたらと想像すると、ワクワクしますよね。