欲をかいて後悔したこと
日凪子です。
ついにここまできた新しいおうちさんの購入申し込みですが、担当Uさんの、
「80万円は交渉の余地があると思います」
の言葉に揺れに揺れました。
現在5680万。
3回のお値下げで希望額まで下がったのに、これ以上望むのは欲張りではないか。
でも5680万が5600万になったら?
それはもう嬉しくて跳び回ってしまうでしょう。
「では5600万円でお願いします」
80万円の魅力に抗えず、申し込み用紙に「¥56000000」と記入したのでした。
こちらの物件は大手さんの専売です。Uさんから大手さんに申し込みを入れて、そこから売主さんに連絡がゆく流れになります。
このあと他の内見者が来られるとのことで部屋をあとにし、
「月曜日には結果をご連絡しますね」
と言われて、この日は終わったのでした。
帰宅して、しだいに不安になってきました。
欲張ってお値下げ交渉して良かったのだろうか? 他にも内見が入っているということは、そのひとたちが満額で申し込む可能性があるということです。
夏からずっと売れ残っていたおうちさんですが、今の5680万は周辺の相場的に見てお買い得に思います。
同じ間取りの下の階は、この価格で前年即売しました。
3月という時期的にも、5680万なら今度こそすぐに売れてしまうでしょう。
ずっと思い続けていたおうちさんが希望価格まで下がって、やっと決意できたのに。
80万欲張ったばかりに、よそで売れてしまったら絶対後悔します。
いいえ、もうすでにどっぷり後悔していて、どうしてお値下げ交渉なんてしたのだろうと胃がキリキリしていました。
欲をかくんじゃなかった。
5680万で申し込めば良かった。
あんなに思い続けたおうちさんが、よそのひとに売られてしまう。
自分のものにできるチャンスがあったのに、80万円でそれを台無しにしたのだ。
土曜の夜と日曜の夜。
自分を責めながら眠れない時間を過ごしました。
寝不足と心労でヨロヨロの月曜日。
Uさんから連絡が入りました。
死刑宣告を受けるような気持ちでしたが、申し込みは通っていました。
ただし、5680万円で。
「他にも申し込みがあって、そちらが満額だったのでお値下げはできませんでした」
体からいっきに力が抜けました。
良かった〜〜〜〜!
やっぱり他に申し込みがあったのですね。しかも満額で。
それならそちらが優先されるのが当然です。
なぜ私の申し込みが通ったのかは、気持ちの変動が激しすぎて詳しく尋ねる機会を逸してしまいました。
1、先に5680万で申し込みが入っていて、こちらも5680万で申し込んだ。
2、5600万一番手で申し込んだが、5680万で申し込みが入ったと知らせがあり、満額申し込みに変えた。
3、実は他に申し込みは入っておらず、満額で売るために先方の担当さんが駆け引きをされた。
2が一番可能性が高そうですが、その状況で私が優先してもらえたのは満額でも購入しますと伝えておいたのと、住宅ローン審査なしの現金一括払いだったことが大きいと思います。
3の可能性も0とは言い切れません。
それでもいいです!
5680万、払わせていただきます。
他のかたに売れてしまわなくて、本当〜に良かったです。
契約日は、売主さんのお仕事の都合で休日の3月21日に決まりました。
このあと物件以外の諸経費の話になりますが、ここでまた予想していなかった大大大ショックを受けることになるのでした。