おうちさんとわたし。

無職おひとりさま50代女性の家づくりと日常

内見その6〜最上階の南向きはどうですか?

こんにちは、日凪子です。
新しいおうちさん探しの話に戻ります。
季節は春を過ぎて夏を迎えていました。

第一希望の駅の物件は見つくして新しい物件も出てこず、そのひとつ先の駅を検索していて気になるお部屋を見つけました。

駅徒歩5分
築6年
55㎠2LDK
最上階の10階角部屋、南向きで西と東にも窓がある三面採光です。
お値段は予算ギリギリの6000万。

今のおうちさんから3駅先で、よく知る場所でもあります。
夏の陽射しが照りつける中、てくてく歩いて内見にうかがいました。
最寄り駅の周辺は道路が多く殺風景ですが、他に徒歩15分ほどで2駅使えます。この2駅はにぎやかで便利な駅でした。
さらに徒歩20分内で新たに2路線、30分内で大きなターミナル駅に出ることもできます。
またよくよく見ると、ローカルな路線ですが徒歩2分でもう一駅使えました。

場所はめちゃめちゃ便利だなぁ。
私が行きたいところが全部近くなるし。
商店街の入り口で、野菜や果物が安いお店もあるし。

エントランスは狭く、そこからエレベーターで10階へ向かいます。
最上階は2部屋しかなく、そのうちの1つが売り出し中のお部屋さんでした。

リビングのドアを開けたとたん、南に面した窓から明るい陽射しがこぼれて白い部屋を照らしている光景が広がりました。
窓の向こうは清々しい青空で、いい風が入ってきます。
ああ、いいな、と思いました。
ここは好きだな、と。

よくよく見るとハリが多くて形も少し変わっていて、家具を配置するのが難しそうな物件なのです。
でもその少し変わった形にも、いいな……と、ときめいてしまいました。
南側に窓が2×2枚+1枚と南に窓が集中していて、西と東に1枚ずつ窓があります。この窓が横滑り窓で、
「え、この窓どうやって掃除するんですか? 外側に手が届きませんよね」
今のおうちさんの窓とサッシを汚してしまったことを後悔していて、週に1度かかさず磨いている身からすると、中途半端にしか開かない窓は困ります。

担当の不動産屋さんは、あどけさなの残る若い女性でした。
「この窓はこれ以上は開かないと思います。きっと外側は掃除をしなくても雨で綺麗になりますよ」
そんなお返事で、

えええええええ、そんなことある? 雨で綺麗になるなんて絶対ないでしょう。

と私は思い切り不信感を抱いていました。
内見を終えて帰宅後すぐに横滑り窓の開きかたを検索したら、やっぱり開くじゃありませんか!
不動産屋さん超大手さんでしたが、いい加減すぎです。

とりあえず、窓を水平にして外側もお掃除できることがわかって安堵したのですが。

このおうちさんに対する私の最初のお返事は、
「ごめんなさい、考えさせてください」
でした。