おうちさんとわたし。

無職おひとりさま50代女性の家づくりと日常

やっぱり離れられないあの街

こんにちは。日凪子です。

前回の続き、ラストです。
大好きな街である高円寺の物件は、広さの他にもうひとつどうしても気になる点がありました。
以前にも書いた〝離れられない街〟問題です。

銀座または有楽町まで電車で20分以内、乗車賃200円程度。

池袋まで徒歩30分以内、1時間まではギリok。

この2つは絶対条件でした。
高円寺から中央線で有楽町まで、神田乗り換えで29分318円かかります。
今の住まいよりも距離が遠くなるし、運賃も上がります。
また高円寺から池袋まで歩いた場合、1時間30分もかかってしまいます。

高円寺から1番近いターミナル駅は新宿ですが、こちらも徒歩で1時間10分なので日常的に歩いて往復するのは現実的ではありません。
それに私はターミナル駅の中で新宿、渋谷、上野、品川が好きではないのです。

では池袋は好きかと問われると、非常〜に難しくて。
銀座や日本橋のような魅力は、池袋にはまったく感じていないし、〝食〟に関しては本当にもう壊滅すぎてどうにかならないものかと日々願っています。
近年も池袋の良心だったシフォンケーキのラ・ファミーユさんが世田谷の若林へ移転してしまい、がっかりでした。
かと思えば、先日新しくオープンした池袋の某カフェで手作りのケーキをいただいたら、あまりの酷さに愕然としたり。
クリームがニベアのようにベタベタで重くてスポンジはスカスカ、一緒にオーダーしたカプチーノもお湯にコーヒーの粉をパラパラ落としたような薄さで、本当に酷かったです。ダメージ絶大です。
近隣の目白にはエーグルドゥースが、大山にはマテリエルという名店があるのに、池袋は×××××に行列を作っている時点でダメダメです。
新宿は好きではありませんが、伊勢丹高島屋などのデパ地下の充実度でいったら池袋は完敗です。

こんなにデスりまくりの池袋なのに、やっぱり離れられないのは前世がフクロウだったからなのでしょうか。

いえ、現実的な問題として、お世話になってるヘアサロンや病院が池袋に集中しているからです。
今まで歩いて行けた場所へ、電車を乗り継いでゆくのが苦痛なのです。
そして以前に語ったように、池袋が埼玉につながっているのが、その先にある私の故郷に近い感じがして安心するのです。

埼京線で大宮まで出て東北新幹線に乗って、母の実家の栃木を過ぎれば故郷はもうすぐそこです。
3歳まで育った浦和の家は、だいぶ前に建て替えて今も貸し家にしています。私の第二の故郷です。
つまり池袋→埼玉→栃木と、懐かしいゆかりの地が東北の故郷までずっとつながっているのです。

高円寺の物件は本当に悩みました。
今でも、買っておけば良かったーっと思い出しては後悔します。
あの場所に住めば、池袋からも銀座からも遠くなってしまうけれど、あの周辺だけですべてが完結するほど便利で楽しい時間が待っていたでしょう。
もう電車に乗って出かけること自体、なくなっていたかもしれません。

それでも決断しきれず、高円寺を後にしたのでした。