おうちさんとわたし。

無職おひとりさま50代女性の家づくりと日常

家賃19万円の部屋を、あっさり借りてくれたのは

日凪子です。

かねてからの予定通り、新しいおうちさんを賃貸に出しました。
管理費1万、家賃18万で計19万。
敷金と手数料が1ヶ月ずつ。
その他保険加入などなど。

4月も終盤で、引っ越しシーズンはとっくに過ぎています。
はたして借主さんは現れるのでしょうか?
駅徒歩5分、2LDK、築浅分譲マンション最上階、南向き、角部屋。
ここだけ見ると、なかなか良い条件です。
けど繰り返しますが、新しいおうちさんが建っているのは六本木や渋谷や中目黒や吉祥寺ではありません。交通の便は良いものの、お洒落なカフェやビストロは見当たらない地味な区域です。
会社や学校へ通勤しやすいという理由以外で、わざわざ名指しで住みたいかたは稀でしょう。

「とにかく最上階南向きを強調してください!」

最上階を探しているかたが住んでくれるかもしれません。

ああ、でも、19万はやっぱり高いです。
誰も借りてくれないかも。
ずっと空室で経費がかさんで赤字が拡大していったら、どうすればよいのでしょう。
5月のゴールデンウイークに引越されるかたが、借りてくれますように。
それがダメでも5月中に借り手が決まりますように。

「分譲マンションなら法人さんが借りるので、大丈夫だと思いますよ」

と管理をお願いしている不動産屋のMさんは言っておりましたが、心配で胃がキリキリしました。
募集をかけた翌日。
Mさんから電話がありました。

「申込みが入りました。希望者の資料を送ります」

「え! もうですか?」

早く決まってほしいと祈っていましたが、あまりのスピードにびっくりです。
メルカリで出品した商品に瞬時に売りが入って「はやっ」とつぶやいてしまう感覚です。
いったいどんなかたが、家賃19万もするお部屋を借りてくれたのでしょう。

添付ファイルで資料が届きました。
希望者はご夫婦で、それぞれの勤務先から勤続年数、年収、なんと顔写真までふたり分あります。
最近は部屋を借りるのに、ここまで提出するのですね。私が大学生のときはもっと簡単だったように思います。

意外にも法人ではなく、個人での申し込みでした。
年収が旦那さまと奥さま、どちらも1000万を超えていて、ふたり合わせるととんでもない金額です。

パワーカップルって……本当に存在するんですね。
イメージとしてはこんな感じでしょうか。↓

あ、どちらもオスですね。
でも、奥さまもそこいらの男性よりバリバリ稼いでおられます。
おふたりとも同じ職種です。
私の母方の叔父も大昔に新卒でこの職業に従事し、40歳までに1億を貯めて、以後はそれを元手に株の売買で生計を立てています。

はぁー、やっぱり×××って儲かるんだなぁ……私も生まれ変わったら×××になろう。

そんなことを考えたりしました。

けど、おふたりでこれだけ収入があるなら、億超えのマンションも楽々買えるのでは?
転勤の多い職種なので、あえて賃貸なのでしょうか?
なににしても、お子さんのいない共働きご夫婦なら、お部屋を綺麗に使ってくれそうで安心です。家賃の滞納もないでしょう。

「引っ越しは6月を希望されています。1ヶ月空きが出ますが、どうされますか?」
「それでかまいません。これ以上の店子さんはなかなかいないと思うので、契約してください」

というわけで、あっさり店子さんが決まりました。
長く借りていただけたら嬉しいです。
職種的にすぐ転勤してしまいそうですが……。
それでも少しでも長くいてくださるよう願っています。