おうちさんとわたし。

無職おひとりさま50代女性の家づくりと日常

おうちさんに起こった悲しい出来事

こんにちは、日凪子です。

hinakonoouti.hatenablog.com

7年後か8年後、今のおうちさんを1600万円以上で買っていただかなくては借金が返せません。
そうなると担保にしている80歳以降の老後資金がまるっとなくなって、困ったことになります。

今のマンションの売買記録を検索してみると近年は3000万前後で取引されているので、築27年の今であれば2000万くらいで売れると見込んでいるのですが。
実際に売りに出すのは築35年くらいです。
建物は確実に古くなり物件の高騰もおさまって、低価格でやりとりされているかもしれません。

さらに、今のおうちさんにはいくつか懸念材料があります。

まず、新築時に私をうろたえさせたオレンジのドアたちです。
たくさんある収納の扉も、すべてオレンジ。あっちもこっちもオレンジ。
27年かけて、このオレンジこそがおうちさんのチャームポイントだと思うようになりました。この元気いっぱいなあざやかなオレンジ以外、考えられません。スモーキーグレーの木枠とのコントラスは見るたびに、うっとりしてしまうほどです。

けど、多分初めて内見されるかたは、目に飛び込んでくる一面のオレンジにびっくりして引いてしまうのではないでしょうか。
使いやすいベージュやブラウンのほうがいいと思うかたが多数でしょう。
リフォーム前提でないと買いにくいのでは。

さらに、です。
今から数年前、おうちさんに悲劇が起こりました。
ベランダ側にあった戸建てが解体され、マンションが建ったのです!
信じられませんでした。

なぜならその戸建ては道路に面していて、両隣を他の家に挟まれ、マンションが建つスペースなどないように見えたからです。
計画書がポストに投函されているのを見て、え! あの平家のスペースにマンション? と目を疑いました。
なんだってこんな狭い場所に、わざわざマンションなんて。
しかも完成図を見たら、うちのベランダ前とその隣の角部屋をぐるりと囲むように設計されていて、2箇所も前をふさがれてしまううえに、向こうの窓がまためちゃくちゃ近いのです。角部屋側の窓なんて30cmの物差しがあれば、余裕でツンツンつつけます。

こちらに面している窓は、外階段の窓、トイレの窓、お風呂の窓で、日常的に大きく開閉することのない窓という説明でしたが、甘いです!
いざ完成してみたら、どの窓も冬場以外は常時半開きです。
特に夏場、角部屋の窓を開くと、30cm先のあちらのお風呂場の窓からお湯をはる音、シャワーを浴びる音、全部丸聞こえです。
ベランダ側の窓にしても、双方の窓を開けた状態で向こうがしゃべっていると会話が聞こえてくるし、春先は花粉症なのかくしゅん、くしゅん、とくしゃみを連発する音まで入ってきました。

心配していた日当たりに関してはさほど影響がなく、それは良かったです。
また、道路からの排気ガスを建物が防いでくれて、以前よりも煤が減ったのもラッキーでした。

けど!

こんなふうに前と横を2箇所も塞がれてしまったら、いざおうちさんを売るときに支障が出るではありませんか!
昨年3600万で売れていった同じ階のフルリフォームのお部屋は、運の良いことに前の建物とのかぶりがないお部屋でした。
わたしのおうちさんは、しっかりかぶっています。
この迷惑マンションのせいで、物件価値がだだ下がりで1600万回収できなかったらどうしよう……と暗い気持ちになるし、本当に腹立たしいです。
こんな迷惑マンションを建てたのは、一体誰なのか。
ポストに入っていた施工主の名前は、首を傾げるものでした。

仮に、目黒豊太郎(めぐろ とよたろう)さんとしておきます。

目黒区(仮です)のマンション主で目黒豊太郎? 嘘くさい名前ですが、本名ですか?
近所のかたに聞いてみると、この区では有名な大地主さんだそうです(※目黒区ではありません)。
もとの戸建ては親戚のかたに貸していて、そのかたが亡くなりマンションにしたようでした。

目黒の大地主で目黒豊太郎だなんて、もはや目黒の王さまじゃないですか(※目黒区は仮です!)。
下々のものが建設反対を訴えてもどうにもなりません。逆らったら区から追放されそうです。

そんなわけで、7年後、8年後のおうちさんの査定額を心配しながら、窓から聞こえてくるシャワーの音に、チッ、と舌打ちしてしまうのでした。